こんにちはバウムです。みなさんはもう確定申告は済ませましたか?
一般的なサラリーマンの方だと「年末調整で事足りるので確定申告はやったことがない」という方も多いのではないでしょうか。
ですが確定申告をすると納めていた税金が返ってくることがあります!
それは「医療費がかさんだ」「家を買って住宅ローンを組んだ」といったことがあった場合です!
また、最近増えてきた「副業」を始めた場合には確定申告が必要になる場合があることはご存じですか?
私もこれまで確定申告はしたことがありませんでした。昨年歯の治療に定期的に通っていたら医療費控除の対象になったので初めて確定申告をすることにしました。
今回は初めての確定申告でつまずくことがないように、私が実際に行った確定申告(IDパスワード方式での電子申告)をもとにやり方をご紹介していきます。※私は税理士資格を持っていませんので、あくまで私が行ったやり方と、途中でつまづいたポイントの紹介となります。
っていうか確定申告って3月15日までじゃないの!??
もう終わってるじゃん!!
そう思ったあなた!大丈夫です!
今年の確定申告(2020年(令和2年)分の所得税確定申告)は、新型コロナウイルス影響により、提出期間が1ヵ月延長された「4月15日」までの受付になっています。030202kigenencho.pdf (nta.go.jp)
そう!今日までなんです!時間が経つほど申告忘れ・漏れのリスクも増しますので、来年以降も確定申告を行う場合は早めに取りかかることをお勧めします!
今回は国税庁の「確定申告書作成コーナー」から電子申告(ID・パスワード方式)をしましたのでそのやり方をご紹介します。※「ID・パスワード方式」はマイナンバーカードが普及するまでの暫定的な対応とのことなのでゆくゆくはなくなってしまうと考えられます。
申告書の作成途中でも一時保存は可能ですが、お手元に「源泉徴収票」や「各種領収書」などの必要書類を用意しておきましょう!
e-Tax(電子申告)の事前準備
まずは「確定申告」で検索し、「確定申告HP」を開きます。

画面右上の「確定申告書等の作成はこちら」から「確定申告書等作成コーナー」を開きます。

画面中央の「作成開始」をクリックすると税務署への提出方法を選択する画面に映ります。ここでは画面中央の「e-Taxで提出 ID・パスワード方式」を選択します。
※マイナポイントの事業をきっかけにマイナンバーカードを取得した方も多いのではないでしょうか?カードリーダーがあれば電子申告ができるだけでなく、コンビニで住民票を取得できたりするので地味に便利です。まだマイナンバーカードをもらっていない方は検討してみてはいかがでしょうか。

PCの推奨環境確認画面が表示されます。よっぽど古いPCでなければ大丈夫なので「利用規約に同意して次へ」をクリックします。

税務署で発行してもらった「利用者識別番号」と「暗証番号」を入力します。※e-Taxを利用する場合には「利用者識別番号」を事前に取得する必要があります。詳細は利用者識別番号等のオンライン発行について|e-Tax (nta.go.jp)を参照してください。(オンラインでも取得可能です)
初めての確定申告なので受付システム上はまだ何も情報がありません。「次へ」をクリックします。


ここまでがe-Tax(電子申告)を行う事前準備でした。画面右下の「申告書等を作成する」をクリックするといよいよ確定申告書の作成スタートです!

いよいよ確定申告書の作成開始!
令和2年分の申告書といっても「所得税」や「消費税」「法人税」や「贈与税」など様々です。最初に「所得税」の申告書作成を選択します。

ここから画面の雰囲気が変わります。「作成開始」をクリックし、画面の指示に従って数字をどしどし入力していきます。

まずは、「生年月日」と「提出方法」を選択し、「申告内容に関する質問」に回答します。質問内容は「給与以外の収入があるかどうか」と「税務署から予定納税額の通知を受けているかどうか」です。本業以外に副業をしていたりする場合には一つ目の選択肢は「はい」を選択します。2つ目の「予定納税」については「所得税の予定納税とは?納付額や支払時期・減額申請に関してわかりやすく解説 – Airレジ マガジン (airregi.jp)」をご参照いただければと思いますが、ざっくりいうと「前年の申告納税額が15万円以上あった人には税務署から『今年もこれくらい納税するんでしょ?事前に納めといてね』と案内が来る」ということです。初めての場合は通知は来ていませんので「いいえ」を選択します。

次に昨年1月~12月末までの収入の明細を入力します。サラリーマンの方は「給与所得」の欄を入力します。副業をされていて所得がある方はその内容にあった項目(副業もアルバイトで給与所得なのか、講師業などで雑所得なのか等)を入力します。※よく副業は20万円を超えなければ申告しなくていいと聞きますが、「所得税」ではなく「住民税」では少額でも申告が必要となる場合がありますので注意が必要です。(所得税の確定申告をすれば住民税にも反映するのでOK)


給与所得の入力画面では源泉徴収票を見ながら数字を入力していきます。源泉徴収票を手元に用意しましょう。


今回は「書面で交付された年末調整済みの源泉徴収票の入力」を選択します。ばうむの会社はWEB給与明細なので実際には紙では交付されていませんが、画面を見ながら入力しました。


※社会保険料の欄を入力するときに「内」という記載があることに気づくと思います。これは「小規模企業共済等掛金」の額を表しています。iDeCoなどに加入している場合には金額が発生していると思います。




すべての項目の入力が完了したら「入力内容の確認」をクリックしましょう。まずは「給与所得」について入力が完了しました。

副業分の所得を入力する
私は「中小企業診断士」の資格を取得しておりまして、北海道の協会のお手伝いをした関係で少額ですが報酬をいただきました。今回は協会から発行された「支払調書」をもとに入力していきます。


ちなみにデフォルトで選択できる「種目」は7種類。私の報酬にピタッと来る内容がなかったので「報酬」と直打ちしてみました!ちなみに確定申告後に税務署から何か言われることはありませんでした。


入力内容を確認して、大丈夫であれば「次へ進む」をクリックします。すると雑所得の欄も数字が反映しました。確認出来たら画面下部の「入力完了(次へ)」をクリックします。

「所得控除(医療費控除・ふるさと納税等)」の項目を入力
収入を入力出来たら次に「所得控除」の項目を入力していきます。
所得税がかかる「所得」とは「収入」から「給与所得控除」や「医療費控除」などの「所得控除(収入から引ける経費のようなイメージ)」を差し引いたものになります。
サラリーマンの方で年末調整が済んでいる方は「社会保険料控除」と「生命保険控除」などは入力済みになっています。ばうむはその他に「医療費控除」とふるさと納税による「寄付金控除」が発生していました。早速入力していきましょう!

金額が発生している項目の「入力する」をクリックして内容を入力していきます。

医療費控除については法改正により健保等から発行される「医療費通知」の内容を入力するだけでOKになりましたが、私はとっておいた領収書を1枚1枚入力しました。。




医療費控除の額の計算は自動でしてくれます。(詳細を知りたい方は国税庁HPをご覧ください)私の今回の医療費控除額は「84,650円」となりました。

入力ができました。令和2年申告分から基礎控除が10万円増加して48万円になっていることがわかります。(その代わり「給与所得控除」が10万円減額になっていますのでトータルは変わりません。これはサラリーマンなど特定の職種や条件の人が対象になる控除を減らし、国民全員が平等に控除を受けられるようにしようというものです。)
次に「ふるさと納税」の入力をしていきます。ふるさと納税は、確定申告をしない場合には手続きをすることで「ワンストップ特例」が適用されて、確定申告なしで翌年の住民税等に寄付金控除が反映されます。私は今回「医療費控除」と「副業」で確定申告が必要になったので、ふるさと納税についても入力していきます。

「寄付金の種類」を選択しますが、ふるさと納税の場合は「都道府県、市区町村に対する寄付金(ふるさと納税など)」を選択します。


ふるさと納税をしたときに当該自治体から届くふるさと納税の証明書を参照しながら必要事項を入力します。「寄付金の所在地」欄は文字数に制限があるので番地まで入れればOKです。「寄付先の名称」は自治体の「ふるさと納税係」といった詳細まで入力すべきか迷いましたが、町の名前だけで問題なさそうです。


次は「税額控除」の入力
次に「税額控除」です。おいおい、さっきの所得の計算にそんな項目なかったぞ!そう思ってる方!安心してください!一般的な人であればここで発生するのは「住宅ローン控除」くらいです!
なので私は特に入力することなくスルーしました笑
ちなみにですが、消費税増税があったことで住宅ローン控除の控除期間が延長になっていたりと改正が入っていますのでマイホームを購入された方はご確認いただければと思います。


これまで入力した情報の計算結果を確認する
お疲れさまでした。ようやく必要事項の入力が終わりました。今回私は約15,000円の還付金が発生することになりました。画面に入力済みの数値が表示されますので、内容に間違いがないか確認しておきましょう。


住民税に関する事項の入力
所得税の確定申告が完了すると、次は「住民税に関する事項」の入力が待っています。わかりにくいですが、画面中央の「住民税・事業税に関する事項」をクリックして入力画面に映ります。

ここで重要なのが、「給与所得以外の所得に係る住民税の徴収方法の選択」です。詳細はググっていただければわかりやすい記事がたくさん出てきますのでそちらをご覧いただきたいのですが、要するに「副業分の住民税はどうやって納付しますか?」ということです。私のように副業の金額が小さければ問題になることはそうそうないと思いますが、金額の大きい方は住民税の額が急に大きくなると会社に副業がばれることになりかねません。そこで、「自分で納付」を選択しておくことで、給与所得分とは別に納付書が届くようになります。
その他、配偶者や扶養家族の状況、配当所得があるかなどの情報を入力していきます。



入力ができたら画面右下の「入力終了(次へ)」を選択します。

いよいよ最後の項目「住所・氏名等入力」
さあ、本当にここまでお疲れさまでした。いよいよ最後の項目です。今回は還付金が発生しているので受け取り方法を選択し、住所・氏名等の基礎情報を入力していきます。





マイナンバーの入力はさすがに導入から時間が経ったので必須になったと思っていましたが、わからない場合は入力しなくても提出できるようです。

入力した内容によって自動的に提出帳票が作成されますので、基本的にはすべてチェックがついた状態で問題ありません。帳票の確認や印刷をしておきたい場合は、画面下部の「帳票表示・印刷」を押して出力しておきましょう。

「申告書に添付するデータの送信」欄がありますが、こちらは税理士先生が代理で確定申告書を作成・送信する場合に必要な「税務代理権証明書」などを添付する項目なので、ご自身で作成・申告する場合には「いいえ」のままで大丈夫です。



ID・パスワード方式の届け出の際に設定した暗証番号を再度入力して、作成されている申告書等を送信(提出)しましょう!


提出をした後のポイントは、税務署側の「受付結果」を確認する必要があるということです。送信したけどきちんと税務署のシステムまで届いていないということがないようにこのような仕組みになっています。

きちんと確定申告書データが受付されたことがわかりました。最後に送信した帳票の控えをダウンロード(または印刷しておきます)※税務的には最も長い場合で7年間は税務署から確認が入る場合があります。ほとんどの場合確認が入ることはないようですが、有事に備えてしっかりと帳票を保存しておくようにしましょう。






おわりに
さあ、とっても長くなりましたが以上で確定申告は終了です。昨年に引き続き令和3年申告も期間延長されましたが、それでも税務署は毎年確定申告の作成コーナーなどが人であふれかえるようです。国として様々な申請の電子化を進めているのもありますが、新型コロナウイルス対策としても電子申告は有用ですので、ぜひ来年に備えてマイナンバーカードを取得するなどして準備をしていくのをお勧めします。
確定申告のその後(還付金はいつ振り込まれる?)
確定申告をして還付金が発生した場合、後日指定した口座に税務署から振り込まれます。では一体いつ頃振り込まれるのでしょうか?一般的には1か月程度はかかると言われています。e-Taxで電子申告した場合はもう少し早いと言われています。
私の場合は、2月17日に電子申告し、忘れたころに↓のようなはがきが届きました。最初は「なんだ??なにか未納の税金でもあって催促が来たのか!??」ととっても焦りました。いざ開けてみると「国税還付金振込通知書」とあります。「あ~~!忘れてた!」という感じで安堵したのを覚えてます笑
2月17日に申告して、実際に還付金が振り込まれたのは3月4日なのでちょうど2週間くらいで振り込まれたことになります。きっと税務署内の経理的な締め日の関係もあると思いますが、電子申告を利用して申告期間の早い段階で提出すれば、還付金の振込も早いのかもしれませんね。


今回の記事が少しでもお役に立てば幸いです。
インスタもやってますので良ければご覧ください^^
コメント